投資を1から理解して、収入を作ろう!投資用語解説2

 
前回、投資に関する用語解説を行いました!今回も、続いて投資に関する専門用語を解説していきます!
専門用語がよく出てくるためにどうしても難しく感じてしまいますが、実際はそんなことありません。単語の意味を理解すれば、断然分かりやすくなりますよ!
 
今回も、投資に関する用語を、太陽光発電投資などと絡めて解説していきます!

投資用語解説

・IRR(内部収益率)
RRの正式名称はInternal Rate of Returnで、日本語では内部収益率と訳すことができます。
内部収益率とはつまり、投資期間内における利回りを示した数値のことです。将来得られるキャッシュフローのみでなく、投資期間も考慮したうえで、その投資が効率的かどうかを判断することができる指標です。
 
客観的な指標として利用価値は高いですが、その反面で投資規模が判断しにくいという特徴もあるので注意する必要があります。
 
IRRと似た利回りを示す指標に、CR(キャップレート、Cap Rate)がありますが、これは、不動産から生み出される一期間の純収益から物件価格を求める際に用いられる利回りをし示します。つまり、保有期間の収支の変動や投資期間の長短はCRでは反映されません。
 
IRRの説明においてまず、現在価値と割引率について解説していきましょう。
 
現在価値とは、お金がどの時点で発生するのかによって貨幣価値が変わってくるところを、一定の価値基準で比較するために、ある時点でのお金の価値を、現在の時点のお金の価値に置き換えたものです。変動する価値を、平均値的な部分で固定して計算しやすいようにする、といえばわかりやすいでしょうか。
 
そしてこの時に、割引率を使います。現在の時点の価値にするために用いる、1年あたりの比率を割引率と呼びます。
 
実際に、具体例としては以下の通りです。
 
例えば100,000円があったとして、これが1年後に105,000円になるとします。このとき、10,5000円を現在価値に戻すときに5%の割引をする必要があるので、割引率は5%になります。
 
もし2年後に11,0250円になるとしたら、1年間に5%の割引を2年分したら、10,0000円になるので同じく5%の割引率となります。2年後に11,0250円で割引率が5%である金額の現在価値は10,0000円であるとも言い換えられますね。
 
と、ここまでの説明でも、なかなか難解なのがIRRです。少しずつわかりやすい例を出しながら、説明していきます。
 
IRRを至極簡単に説明するならば、「投資期間内における1年あたりの利回り」と言い換えることができます。

 
そしてIRRの例で理解しやすいのは、「利回り1%(単利)の定期預金」です。


(出展:https://www.crowdport.jp/news/8507/#IRR-3 )
 
上の図をご覧ください。100万円を預けると3年後には3万円(100万円×1%×3年)の利子が付きますね。つまり、プラスのキャッシュフロー(CF)が生じることになります。
 
この定期預金の例のように、投資したものにおける投資期間中の1年あたりの利回り、今回で言う1%がIRRということです。
 
じゃあIRRと利回りは何が違うの?と思いますよね。
定期預金の例だと、IRRと利回りは同じになってしまいます。

 
しかし、定期預金だと安定した利子がつきますが、基本的に多くの投資先は利益が不安定なものがほとんどです。例えば不動産投資だと空室リスクがあったり、発電量が日照に影響される太陽光発電は、毎月のキャッシュフローが必ずしも同額ではありません。
 
それに、運用する期間が異なる投資商品もあります。太陽光発電投資はFIT制度によって20年の買取が保良されていますが、投資信託などではもっと短く設定されるものも多いでしょう。
 
つまり、毎月の利益と運用期間が異なる投資対象を比較し、収益性の高さを判断できるのがIRRなのです。もっというと、IRRは収益を得るまでの期間に価値を置く指標でもあります。

 
対して、利回りは投資額に対する年間の利益の割合のことです。
 
たとえば、3000万円の株式を購入した場合のIRRと利回りの違いを説明しましょう。
1年目の利益が45万円、2年目で30万円、3年目が30万円、4年目が10万円、5年目が20万円とする。5年後に3000万円で売却したと仮定した場合のIRRは、0.90%だ。
 
利回りの場合、計算結果は年0.50%となる。利回りとIRRは、これだけ違った見方ができる指標なのです。
 
IRRの指標の役割はあくまで、限りある資金を効率よく回すという点です。
 
投資にあてることのできる資金には、限りがあります。投資した金額の回収が早ければ早いほど、獲得した利益を次の投資にあてることができますね。ということはつまり、投資先に選ぶうえで大切なのは、IRRの高い投資先なのです。
 
それでは、太陽光発電のIRRを計算する方法をご紹介しましょう。

 
○太陽光発電投資のIRRを算出しよう
太陽光発電所の物件情報から、IRRの計算に必要な数値は初期投資額、投資期間、年間想定売電収入の3つです。
 
初期投資額:1199万円
投資機関:20年
年間想定売電収入:144万円
 
だとすると、以下のやり方で、エクセルなどでIRRを算出することができます。
 
①初期投資額をマイナスで入力しましょう。
②20年目までのキャッシュフローを入力しましょう。
③関数「IRR」を選択し、範囲を初期投資額から20年間のキャッシュフローを選択します。推定値は入力しなくて構いません。
④計算結果を「%」表示にして少数第2位まで表示すると、IRRの値が算出されます。
 
例えば上の条件では、太陽光発電のIRRは10.33%と算出されます。ただし、このデータには経年劣化による発電量や売電収入の減少は反映されないことと。機器のメンテナンス費用なども含まれませんので、そちらも把握しておきましょう。

 
○太陽光発電投資と他の投資のIRRを比較
せっかくなので、太陽光発電投資と他の投資とのIRRを比較してみましょう!
 
例えば、不動産投資のIRRを計算してみます。
 
初期投資額:2500万円
投資機関:20年
年間想定売電収入:127万円
 
例えば上の数字でIRRを算出してみると、5.08%という結果が出ます。もちろん、実際の入居者率などによっても変動はしますが、あくまで計算した例としてまずは見てみてください。
 
もちろんこれらも、表面利回りでの計算になりますので、実際に実質利回りで計算すると、もう少し低い結果が出ますね。

 
次に、投資信託です。
初期投資額:300万円
投資機関:20年
年間想定売電収入:15万円
 
仮に、毎年同じキャッシュフローがあったとした場合、IRRは利回りと同じ5.00%という結果が出ます。
こちらも、実際には投資信託の利回りは毎年変動するので、IRRの数値もそれに連動して変わります。投資信託の場合にも、実質利回りが低くなる可能性があります。

 
それでは、実際に太陽光発電投資、不動産投資、投資信託のIRRを比べてみましょう。
不動産投資:5.00%
投資信託;5.08%
太陽光発電投資;10.33%
 
太陽光発電投資の売電価格が年々下がっているとはいえ、こうしてみてもIRRは高いことが分かりますね。あくまでこれらは仮定した数字なので、気になった方はエクセルで計算できますので、ぜひご自身で計算してみてください!太陽光発電投資のIRRの高さが分かりますよ!

 
・PAT
PAT(Profit after tax)とは、いわば月々の純利益のことです。例えば不動産投資において、家賃収入が500万円、運営費が100万円、減価償却が25万円、返済額(金利)が25万円、税金が50万円の場合、500 – 100 – 25 – 25 – 50 = 300万円 がPATとなります。
 
PATは一般的な企業などだと、極めて重要視される指標です。なぜなら、株主はPATを重要な投資指標として投資判断を行うこと、そして会社員のボーナスは基本的にはPATに準ずるからです。
 
しかし、個人の投資においてPATが重要視されることはあまりありません。なぜなら、投資した後にPATをコントロールすることは出来ず、投資をする際に参考にするような指標でもないからです。
 
ただ、銀行などの金融機関から融資を受けるのであれば、PATはきちんとみておくといいでしょう。

 
・EBITDA
EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization)は、「金利支払い前 税金支払い前 固定資産の償却費控除前の利益」という意味です。EBITDAの読み方には、「イービットディーエー」や「イービットダー」があり、統一された読み方はありません。
 
EBITDAを算出するには、税引前当期純利益に特別損益や支払利息、減価償却費を足し合わせたものになります。
つまりEBITDAは、下記計算式により算出できます。
 
「 EBITDA=税引前当期純利益+特別損益+支払利息+減価償却費 」
 
税引前当期純利益を金利支払い前、固定資産の償却費控除前の状態に戻せば、EBITDAが算出されるということです。
 
EBITDAを算出するメリットとしては、「国ごとに異なる金利水準や税制の違いを排除出来る」という点です。
国ごとに金利水準や税制(税率)が異なるため、違う国同士では純粋に比較できません。
 
しかし、EBITDAは税金や金利、減価償却費を差し引く前の利益を表しますので、異なる国同士の収益性を同じ土俵で比較することができます。
 
太陽光発電投資の場合だと、売上債権の回収期間は短いし、仕入もないのでEBITDAを算出するメリットは少ないです。しかしPATと同じく、融資を受ける際に算出しておくと、金融機関からの評価は高まると思われます。

 


まとめ

今回は、投資に関する用語解説を中心のご紹介しました。また、今回より注目してほしいポイントとしてては、太陽光発電投資のIRRの高さです。不動産投資や投資信託などに比べて、あくまで設定した仮の数字にはなりますが、高いIRRを誇っています。こちらは、やはり投資を始めるうえで非常に大きなポイントですね。

どうしても投資について勉強しようとすると、専門用語や横文字がたくさん出てきてしまうので難解なイメージがありますが、ひとつずつ単語の意味を理解していくと、たくさんの方面から投資商品を見ることができます。そのうえで、太陽光発電投資と他のを比較していただければ、どれだけ有益な投資なのかがわかっていただけると思います!

参考サイト
https://www.crowdport.jp/news/8507/#IRR-3
https://www.tainavi-pp.com/investment/solar/202/
https://mastory.jp/ebitda

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