表面利回りと実質利回りについて

太陽光発電投資の利回り計算には2種類ある!?

太陽光発電投資における利回りの種類

太陽光発電投資における利回りには「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。それぞれ利回りを計算する際に必要とする情報や、計算方法が異なり、投資をする際のシミュレーションが大きく変動します。ここでは、必要な「情報」や「計算方法」について詳しくみていきましょう。

 

表面利回り

1. 必要な情報

▸売電量と売電価格から出した1年あたりの収益

▸初期投資額

 

2. 計算方法

「収益÷投資額×100=表面利回り」

例)年間90万円の売電利益がある土地を900万円で買った場合

90万円÷900万円×100=10%

1年あたりの表面利回りは10%となります。

 

実質利回り

1. 必要な情報

◯初期費用

▸システム設備費用(太陽光発電パネル、パワーコンディショナーなど)

▸太陽光発電システムの施工費用

▸土地の造成費用

▸フェンス費用

▸電力負担金

▸各種申請代行費用(経済産業省への事業計画申請など)

 

◯維持コスト

▸メンテナンス費用

▸パワーコンディショナー買い替え費用

▸土地代

▸保証制度(自然災害保証、施工保証、保険<動産保険、地震保険>など)

▸ローン金利

▸草刈費用

▸遠隔監視システム費用

 

2. 計算方法

「(収益―維持コスト)÷投資額×100=実質利回り」

例)900万円の太陽光発電設備で、年に20万円の経費が必要な場合

(90-20)÷900×100=7.7%

1年間の実質利回りは7.7%となります。

 

中古は初期投資が低くなり、年利が新規に比べて高くなることもありますが、中古はメンテナンス費用や維持費、パネルなどの設備の経年劣化で高額な金額が必要になってくるケースもありますので、新規より費用に関しては注意が必要です。

 

「表面利回り」と「実質利回り」の内容についてみてきましたが、より具体的な数値を知りたい場合は、実質利回りで計算することをお勧めいたします。

 

数値だけの予測に注意

太陽光発電投資は、20年間固定価格による電力の買い取りが国によって保証されており、売電開始後、比較的手間いらずとメリットが多くあります。ただし、売電収入元となる太陽光発電の発電量は、日射量に比例するので、土地の日射量について知ることが必要です。

日射量を知る方法

  1. 方位
  2. 傾斜角
  3. 陰(周りの木や建物、送電線、テレビアンテナ)

 

<Point 1>設置方位について

方位は真南

日射量は昼の12時、太陽が真南にある時刻が最大ですので、太陽光発電を設置する場合、この時間帯に多く日射を集める南向きにパネルを向けると、効果があります。

<設置角度30°にした場合の法学ベル日射量比率>

南:100%

北:66%

東・西:85%

南東・南西:96%

北東・北西:73%

この比率から、北、北東、北西は南と比較すると30%以上の差があることから、オススメはできません。

<Point 2>設置角度について

角度は24~36度

日本全体の年間における太陽光発電の最適設置角度は24~36度となっており、この角度は、春分や秋分あたりで最大発電量を得る可能性が高いです。

※沖縄は年間で考えると18度が良いとされています。

※夏至0~5度、冬至55~65度に傾けると日射量を最大利用できます。

 

設置角度に関しては、日本全体的なものを紹介しましたが、各都道府県によって、気候が全く異なる地域もあります。より詳細な地域の最適設置角度を調べる参考として、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のHPをご覧ください。

NEDO▶http://app0.infoc.nedo.go.jp/

<Point 3>陰について

太陽光発電は、周りの木や建物、送電線、テレビアンテナなどの日陰によっても大きく発電量が異なってきます。また、積雪量の多い地域では、太陽光発電パネルが雪で覆われ、太陽光が太陽電池モジュールに届かなく、発電できなくなる可能性があります。

一部が日陰になると部分的にセルが発電しなくなり、他のセルにまで発電効率低下を引き起こす可能性があります。

<Point 4>その他 太陽光発電の弱点

◯降水量

曇りや雨の日、日陰の多い場合、発電量は晴れの日に比べると下がります。ただし、雨の日も発電はしますので、降水量の多い少ないで判断しないように注意しましょう。

◯暑さ

太陽光発電が最も効率よく発電するパネル温度は25°です。(外の気温ではなく、パネルの表面温度のことです。)

※各メーカーが紹介するパネルの性質は、測定時のモジュールの温度が25°であると、国際的に定められています。これ以上温度が上がると、逆に発電効率が下がる (温度が1°上昇するごとに0.5%ずつダウンする) 傾向にあります。

冬季でも太陽電池モジュールの表面温度は40°に達することもあり、真夏の炎天下では最大70~80°にまで上昇するともいわれていますので、高温による発電量ロスに注意が必要です。つまり日射量が良く涼しいときが最適ということになります。

夏の高温による発電量の低下を抑止するには、「高温時発電効率が低下しにくいパネルを選ぶ」、「パネル高温時に温度を下げるために冷却する仕組みを作る」などの対策をしていきましょう。


まとめ

利回りの計算では、「実質利回りで計算すること」そして、数値だけでなく、日射量や災害の多さなど土地の環境も同時に把握していきましょう。

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