産業用太陽光発電所の設置費用は?
産業用太陽光発電の原理は、住宅用太陽光発電と同じく太陽光パネルで光を受け、その光を直流電力へ変換し、パワーコンディショナ―で交流電力へと変換します。
今回は投資価値としても注目されている産業用太陽光発電の設置費用についてご紹介します。
産業用太陽光発電は、太陽光パネルと周辺機器が必要!
太陽光パネルで太陽光を吸収し直流電流を生み出します。その直流電流をパワーコンディショナ―と呼ばれる機器に送電し、パワーコンディショナ―があらゆる機器に使用できる交流電流へ変換します。その後、自社および自身が所有する設備で自家消費するか蓄電もしくは売電します。
産業用太陽光発電では全量買取制度が適用されるので、発電した全ての電気を売電に回すことが可能です。また20年間固定価格で売電できるので、安定した収支計画を考えることができます。
初期投資額の内訳と費用をご紹介!
住宅用太陽光発電の初期投資額は大体数百万ですが、産業用太陽光発電の場合は約1,500~2,000万円の費用がかかります(発電容量や土地代などによって変わります)。
・太陽光パネル
・パワーコンディショナ―
・周辺機器や設備
・設置工事費
・契約に係る諸費用
が必要です。
投資回収期間について
設置を検討するうえで一番気になる事と言えば、いつごろまでに初期投資額を回収できるかという部分だと思います。
産業用太陽光発電であっても、土地面積や設備メーカーや気候条件によって一定の変化はあるでしょう。一般的な平均は住宅用太陽光発電と同じく8年から12年が回収期間の完了時期と言われています。産業用であれば、固定買取期間が20年なので仮に10年目に拐取が完了すれば残りの10年間は安定した収益確保が見込めます。
土地付き太陽光発電(土地代別)について
産業用太陽光発電はすでに土地や倉庫をなどを所有している個人の方や、法人が新たな事業を始めるために取組むことがほとんどです。
しかし、土地を所由していない個人の方、予算がない法人にとっては土地にかけるコストは大きいものと言えるでしょう。土地付き(土地代別)で販売されている太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか?
【土地付き太陽光発電の初期投資について】
太陽光発電の設置工事費や設備費、諸費用、土地代なども含まれます。一般的にはフルローン等の融資を受けます。
維持費ってなに?
実際にメンテナンスを行う際の参考として、具体的な内容や頻度についてご紹介します
◎設置者自身で行うメンテナンス
業者に依頼するような専門的な点検以外にも。設置者自身の目視による点検で、早期発見が可能です。落雷や台風などのあとには傷や破損・異常音がないかを確認しましょう。
◎O&M企業で行う主な内容・サービス
FIT法改正に伴うメンテナンス義務化を命じたO&M。おおむね以下のサービスを行っています。(※O&M…太陽光発電設備の設置後にその運用と保守を請け負う契約のこと)
・監視業務…太陽光発電システムの発電状況をリアルタイムで見える化・記録するサービス。発見が遅れることによる収益ロスを防ぎます。
・一時対応…パワコンの停止や自然災害によるトラブルを発電所の不具合を感知した際に駆けつけて対応するサービスです。即日対応や24時間対応など業者によって異なりますので、自分に合った内容を選びましょう。
◎定期点検
損失が出る前に異常を検出することができます。大きく「製品点検」「運転点検」「数値測定」の3つを点検します。
◎修理・交換
故障や不具合が発生した場合、鋼管が必要な部品や機器に対して修理または交換を行います。プランや業者によっては別途料金がかかる場合もありますので、気を付けましょう。
◎報告書
経済産業省に提出するために必要な報告書や設置者に発電状況を知らせる報告書を作成します。
◎サイト管理
パネルの洗浄や雑草対策など、発電所の用途を対象とした管理もあります。発電所の環境を整えたうえで、どのような点に注力すべきかを判断しましょう。
メンテナンスの費用はどのくらいかかるの?
住宅用と産業用で、メンテナンス費用は大きく変わってきます。
住宅用は、4年に一度の定期点検とパワコン交換費を合わせて年間3600年ほどがメンテナンス費用の相場だといわれており、産業用の場合は価格の幅が大きいものの、年間で100万円~200万円/MW程度と言われています。
まとめ
初期投資コストを抑えることも大切ですが、それ以上に十分な資金を用意しておくことと、実績のある信頼できる施工業者を探すことが大切です。またメーカーごとの設置基準を満たした環境であるかも十分に確認しましょう!